① 回転部分突出(ハミタイ)が最多車検不適合箇所
ジムニーのカスタムで特に多い車検不適合項目が
**「回転部分の突出」**です。
リフトアップや社外ホイールを装着した結果、
知らないうちに保安基準違反になっているケースが非常に多く、
ユーザーからの相談も多い項目です。
この記事では、自動車検査の観点から
ジムニーにおける回転部分突出の判断基準と対策を分かりやすく解説します。

② 回転部分突出とは何か?
回転部分突出とは、
タイヤ・ホイールなどの回転する部分が車体外側に突出している状態を指します。
保安基準では、歩行者保護および安全確保の観点から、
回転部分が露出している車両は不適合となります。
特に検査で確認されるのは以下です。
- タイヤやホイールの外側がフェンダーからはみ出している
- ホイールのリムが露出している
- トレッド拡大による外側突出
- 事故等によりフェンダーがへこんで実質タイヤが突出している
③ ジムニーで回転部分突出になりやすいカスタム
ワイドタイヤ装着

ほとんどこれで不適合となります。
ホイール、ナットの突出

ホイールはもちろん、ナットの突出もNG
スペーサーの挿入

ホイールの位置を外側へオフセットさせるスペーサーは、不適合になりやすい。
④ 回転部分の保安基準の解説
保安基準では、
『自動車が直進姿勢をとった場合において、車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通りそれぞれ前方 30°及び後方50°に交わる 2 平面によりはさまれる走行装置の回転部分(タイヤ、ホイール・ステップ、ホイール・キャップ等)が当該部分の直上の車体(フェンダ等)より車両の外側方向に突出していないもの。』
と規定されています。

要するに、
「タイヤやホイール、ナットを上から見てフェンダー内に収まっているか、前30°・後50°の範囲で回転部分が露出していないか」
を確認することとなります。
実際の検査では垂を垂らして測定します。

⑤ 回転部分が突出していた場合の対策方法
オーバーフェンダーの装着(最も確実)

メリット
- 確実に車検対応しやすい
- 外観も自然
- 検査官視点でも判断しやすい
注意点
- 片側10mm以上なら構造変更の可能性
- 全幅変更に該当する場合あり
ワイドトレッドスペーサーを外す

検査ラインでよくある不合格例:
- 20mmスペーサー装着
- 見た目はカッコいいが完全に突出
車検時だけ外す人もかなり多いです(現実的対策)
タイヤサイズを適正に戻す
- 175/80R16 → 純正タイヤなのでフェンダーがへこんでいない限り問題なし
- 185/85R16 → ほぼほぼセーフ寄り
- 225幅以上 → 突出リスク高
特にブロックタイヤは
サイドウォールの膨らみで突出判定されやすいです。
フェンダーモール(簡易対策)

- 片側10mm以内なら有効
- 専用の両面テープでもOK(固定されていれば)
ただし
明らかな突出(10mm超)は誤魔化せません。
⑥ 2017年6月22日に回転部分突出の基準が変わった!?
タイヤの突出は、2017年6月22日以降、乗用車のタイヤに関しては10mm未満であれば許容されています。 ただし、ホイールやホイールキャップ、ホイールナットのはみ出しは認められていないため、注意が必要です。
また、貨物車(JA11ジムニー)や10人以上の乗用車には適用されないため、これらの車両にははみ出しは禁止されています。
⑦ 回転部分の突出は十分に基準を理解することが必要
ジムニーのカスタムは自由度が高く魅力的ですが、タイヤやホイールの変更、スペーサー等の挿入は「回転部分の突出」に直結しやすく、保安基準への適合可否に大きく影響します。とくに前方30°及び後方50°の判定範囲内で回転部分がフェンダー等から外側に出ている場合は不適合となる可能性があるため、見た目だけで判断せず、実際の検査方法(垂を用いた確認など)を意識したチェックが重要です。
ジムニーはリフトアップやオーバーフェンダーレス仕様、ワイトレ・スペーサー装着などのカスタム事例が多い車種だからこそ、「少しの突出」が検査で指摘されるケースも少なくありません。特にホイールナットやタイヤのサイドウォールが基準範囲内で突出していないかは、ユーザー車検・継続検査のどちらにおいても事前確認しておくべきポイントです。
安全性と法適合を両立したカスタムを楽しむためにも、回転部分の突出基準を正しく理解し、必要に応じてフェンダーの追加やサイズ見直しなどの対策を行うことが大切です。見た目のカッコよさだけでなく「検査に確実に通る仕様」に仕上げておくことが、ジムニーを長く安心して乗り続けるための最も確実なカスタムと言えるでしょう。


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